デザイン物件にありがちな収納の少なさを解決するために6.3帖のストレージ(蔵)を設け、天井高の低いストレージ上部にも空間を作り、広々感じるようにワンルームに高低差を設けた建物です。キッチンと北側のプライベート空間には腰壁をつくり、見せたく無い場所は遮りながらも奥行きを感じられる「繋がり」の空間としています。
天井面に変化を付ける事で大きすぎる気積を調節し空調効率を上げ、道路面からのプライペート空間への見通しを避け空間を分節しています。 また折れた天井面が夕日や照明を反射し様々な表情をみせてくれるでしょう。
外観は様々なプロポーションのボリュームが並んでいる形状で、それぞれの高低差の中並び合い交差する事により視点によって見え方の変化する山並みの様になっています。旅から戻った時、遠くに山々のある風景をみてこの場所に戻って来た。と実感する時があります。 階高の高い2階の住戸では毎日表情を変える遠くの山並みを眺めながらの暮らしを送ってください。
設 計:小阿瀬直建築設計事務所(SNARK)
施 工:カワナベ工業㈱
築年数:平成24年2月